2021/2/3【本紹介⑫】面倒くさい日も、おいしく食べたい!〜仕事のあとのパパッとごはん〜(一田憲子氏)
一田憲子さんの著書、”面倒くさい日も、おいしく食べたい!〜仕事のあとのパパッとごはん〜”(SBクリエイティブ)。
年2回”暮らしのおへそ”(主婦と生活社)の発行
や様々なライフスタイルにまつわる書籍を書かれてきた一田さん。
どんなに忙しくても毎日台所に立たれる一田さんの、おうちご飯についての本。
・蒸し白菜
・キュウリと薄焼き卵の酢の物
・豚バラレンコン
・じゃがいものさっぱりキンピラ
・麻婆豆腐
読んだその日に、すぐ作りたくってウズウズ。
家族(実家の両親と英士、私の4人)向けの夕飯に、早速これらをマネせて頂く。
どれも、驚くほど簡単で、美味しいー!!
通常のレシピ本と一線を画するのは、
“玄関開けて15分で出来上がる”、
簡単で、栄養のある、美味しい家庭料理達。
各レシピも、素敵な器の美味しそうな写真と、
材料&作り方が一緒になった文章が数行のみ。
そして、その間に記載されたエッセイ やコラムの
あたたかい世界観。
こんな料理本、待っていましたー!!
まさにそんな感じの一冊だった。
仕事を辞めて、夫の海外赴任でドイツ→イギリスに来て6年半。
今でこそ、お料理&お菓子作りは、
人生かけての趣味の1つとなったが、
それまで10年間の会社員時代(出版社勤務)は、
全く料理をしなかった。
毎日終電近くまで働いていたので、
ほぼ家には眠りに帰るだけ。
新卒〜入社3年目まで、1人暮らししていた中野の6畳ワンルームのアパートは、隣にコンビニがあったので、それが冷蔵庫代わり。
コーヒーやお茶が欲しいと隣へ買いに行き、
ケトルさえ持っていなかった。
会社ランチも、営業職で飛び回っていたので、
昼抜きか、デスクでコンビニ食。
一方、夜は仕事上の接待や飲み会が多く、
東京のお洒落な話題のお店、一見さんお断りの名店、と言われる所など、かなり行かせて頂いた。
そんな仕事中心の生活が、
日々の”暮らし【衣食住】”を愛しみ、
サステナブルに生きるヨーロピアンの友人からの影響もあり、それまでおざなりにしていた、
We’re what we eat.
中でも、【食】は日々の生活の中で、
1番ウエイトが高いのではないだろうか。
ロンドンでは、
仏&英料理や欧州本場のお菓子作りなど
日英6人ほどの先生に習い、料理好きが高じて、
テーブルコーディネートや英国フラワーアレンジメント(サーティファケイト取得)のレッスンまで通った。
日英独と多くのゲストが集って下さる家だったので、そんな”おもてなし”は何よりの趣味となった。
出版社勤務時代のお洒落なレストランの味。
駐在中6年半の独・仏・英・伊、欧州本場の味。
外食の楽しさや華やかさは、
有り難いことに、一生分味わせて頂いた気がする。
だからこそ、実感している。
【家庭の味】という、
地味だが、ブレない軸の”確かさ“を。
そして今。
英士も産まれ、第2子臨月のせり出たお腹で、
毎日実家の台所に立つ。
小さいけど、確かな事。
裏切らない、自分をつくる作業。
面倒くさい時もあるけれど、
“美味しい!”と言ってくれる家族、
そして何より自分の軸をつくるために。
一生、台所に立ち続けたいな、と思う。
▼ロンドンのキッチン。
→今まで住んだ空間の中で1番好きな場所。
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