【TED Talks #15】Embrace the near win
Dec. 2014 @、Art historian (美術史家)であるSarah Lewis (サラ・ライス)氏のTed. Talk から。
美術史家の彼女が、MOMA@NY(ニューヨーク近代美術館)のエリザベス・マーレイ回顧展の仕事で気がついたこと。
それは、マーレイの作品全てが、
彼女の基準を満たしている傑作ではない、
という事実。
そこから、彼女は、
⚫︎”success” (成功: 目に見える他者評価のもの)
と
⚫︎”mastery”(練達: 自分の理想、求め続けるもの)
の違いについて考え始めた。
But this is the thing: What gets us to convert success into mastery?
“成功”を”練達”へ導くのに必要なのは何か?
Mastery is not just the same as excellence, though.
It's not the same as success, which I see as an event, a moment in time, and a label that the world confers upon you.
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“練達”は、”卓越”や”成功”とも違う。
事象として目に見えるある瞬間のことや、世界が与え給うラベルのことではなく、
Mastery is not a commitment to a goal but to a constant pursuit.
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ゴールするためではなく、追求を続けるために 身を削ること。
Mastery is in the reaching, not the arriving.
It's in constantly wanting to close that gap between where you are and where you want to be.
Mastery is about sacrificing for your craft and not for the sake of crafting your career.
“練達”は到達にあるのではなく、その手を伸ばすこと、今の自分となりたい自分との間にある差を縮めようと求め続けるところにある。
キャリアのためではなく 自分の技術のために、すべてを捧げること。
What gets us to do this, what get us to forward thrust more is to value the near win.
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そのために必要なのは 、
”near win” (あと一歩)
を尊重すること。
画家のセザンヌ、ジャズのデューク・エリントン、小説家のバルザックやカフカ、ミケランジェロ、オリンピックの銀メダリスト。
”mastery”
を追求してきた彼らに共通しているのは、
まさに、この
”near win” (あと一歩)
の姿勢。
完成はゴールだが、
それがジ・エンドではないのだ。
そして、その矜持は、
何も著名アーティストや起業家だけでなく、
市井の無名の人々の中にこそ、確かに存在しているのだと思う。
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