2021/3/13【本紹介⑰】ちょっとフレンチなおうち仕事(タサン志麻氏)


 タサン志麻さんの著書、”ちょっとフレンチなおうち仕事”(ワニブックス)。

 一田憲子さんディレクションの「暮らしのおへそ vol.31」でもご登場され、今メディアでひっぱりだこの”伝説の家政婦” 、志麻さん。そんな彼女のライフスタイルについて書かれた本。

 築60年の古民家に、15歳年下のフランス人の旦那さまと2人の息子さん達(撮影当時、11か月と2歳!)と暮らす、志麻さん。

 プロのフレンチシェフから、”伝説の家政婦”に転身され、家政婦の仕事こそが、思い描いた理想の食卓シーンを実現する!と気がつかれたのだそう。


 まえがきには、
志麻さんが”フランスを愛する理由” として、「人と同じ事を嫌い、My Styleを貫く人が多いフランス人。そんなフランス人の考え方に触れたことで、心が軽くなった」と書かれている。
 
 それを読んだ時、頭に浮かんできたのは、
2人のFrench friends の顔。

 ドイツにいた頃、一緒に旅行に行ったりと、かなり仲良くしていたフランス人のゲイカップル、M&D。

 人目は気にしない。
「自分のスタイル」を何より大切にする2人。
お互いに全く譲らないので、皆の前で、2人が口論になることも多く。。

 右に倣え、の日本社会に慣れた私にとって、そんな姿は戸惑うことも少なくなかったが、どこかあっけらかんと、清々しささえあったのだ。

 また、美味しいものが大好きなフランス人。
本書にも書かれていたが、そんなフランス人と食卓を囲むと、待つ事が当たり前。  
 彼らからおもてなしを受けた時も、まさに毎回そうだった。

 ゲストもホストも、待たせている、という申し訳なさや、待っている、というイライラはなし。
 
 日本的なおもてなしだと、ゲストを待たせるわけにはいかない、、とキッチンで必死になっているホストの自分がいる。

 だが、フランスでは【待つ】ことも、「食事」の一部。ホストも一緒に、皆で楽しく、おしゃべりしながら、時には何かをつまみながら、料理を待つ。
(※だから、おもてなし料理も、オーブンや煮込みなど、ホストの手離れがいいものが多い。)

 志麻さん本で、久しぶりに思い出させて貰った、
M&Dから教わったフレンチスタイル。
 日本の生活や子育てにも、取り入れられたらいいなぁ、と思う。

 「そんな頑張らなくてもいいんだよ。」と、
肩をトントンされた気がした。






▼フランクフルト時代に1番仲良くしてもらった、フランス人ゲイカップルのM&D。(1番左は、夫。)

→彼らの家でのラクレットパーティー。この時も、料理が出てくるまで、ひたすら待った気が。。笑

▼Stuttgartを一緒に旅した時に、 観た”Tarzan”。

→ドイツ語Tarzanのミュージカルで、私爆睡。。

▼フランスとドイツの境、アルザス地方を旅した時。




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