【英国メディアから#14】Independent : EEL PIE ISLAND’: A SLIVER OF LAND THAT CREATED ROCK’N’ROLL HISTORY
2020年、8/31のIndependentの記事、”EEL PIE ISLAND’: A SLIVER OF LAND THAT CREATED ROCK’N’ROLL HISTORY”から。
travel writer としてBBCなどにも、よく出ているSimon Calder氏のU.KのIsland を巡る旅行記、Part 7。
今回は、ロンドン南西はHeathrow空港近く、ラグビーの聖地、Twickenham にある”Eel Pie Island”について。
Twickenham Rugby Studium🏉には、何度か行ったことがあり、自宅からは車で20分ほど。
Twickenhamのテムズ川に浮かぶ、10分もあれば1周できるこの小さな”sliver(:細長い木切れの意)of land “、ロックンロールのメッカであり、かつてイギリス最大のヒッピーコミューンがあったところで知られる。
“Eel Pie Island”(うなぎパイ島)の名の由来は、ヘンリー8世が船でリッチモンドのお城へ行く間、ここでうなぎの餌付けしたとか、うなぎパイがこの島の観光客向けに売られていた、などの諸説が。
スペインからのチリ独立革命のヒーロー、Bernard O’Higgins (ベルナルド・オヒギンス)も、ロンドン留学中の10代後半をここリッチモンドで過ごし、橋のたもとに銅像がある。
19世紀初頭、Twickenham は、国外追放されたフランス貴族が集まり、1926年には最後のフランス王、ルイ・フィリップ(当時オルレアン公)が過ごした。そのため、フランス様式の庭園やシャトーなども。その後、インドのタタ財閥が庭園を買い取ったという。
ビクトリア時代の1830年には、文豪Charles Dickens もこの島のホテルに滞在。
1956〜1971年までの15年間は、trad jazz からベビメタ、ロックまでの、音楽のメッカに。
島のホテルやジャズクラブが、そんな歴史を彩る。
1963年3-6月まで、the Rolling Stones のコンサートが毎水曜日に開催。翌年には、後にDavid Bowie(当時のDavy Jones)がステージに。
その他、Jimmy Page, Eric Clapton などBritish blues がこの島で花開き、ロック初期にはElton Johnも観客として通ってたのだとか。
同じ頃、この地には、世界からヒッピーが集まるように。ヒッピー中心に、ホームレスやバイカー、アーティスト、禅修行の人たちで1大コミューンが形成。
1970年以降からは、ボートビジネスやアーティストのスタジオができる。
ロンドン中心地から電車で30分という便利さもあり、150人ほどが住む住宅エリアに。
1960年代のヒッピーや音楽文化を残す、 creativity の聖地として今でも名を馳せている。
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