2020/6/9 【英国メディアから#6】BBC News: George Floyd death: Thousands turn out for UK anti-racism protests

 6/7のBBCニュースから。

 5/25.アメリカのミネアポリスで、白人警官に首を圧迫されて黒人男性のジョージ・フロイド氏が死亡した事件。これに端を発し、連日全米で抗議デモが起こっているが、ここ英国でも先週からLondon, Manchester, Cardiff などで大規模のanti-racism (反人種差別)デモが。

 特に先週末は、ロンドン内でも中小デモ(ほぼ平和的デモ)が多く。。南のコリアンタウンNew Molden でも、韓国系スーパーに行く途中に、アジア人中心の小さなデモに遭遇した。

 植民地王だった英国は、LiverpoolやBristol のように、アフリカからの奴隷売買で一財を築いた都市もある。

Eyram says people think the UK is more progressive on race than America, "when actually it isn't".
 
 イギリスは、アメリカよりはanti-racism (反人種差別)だというが、上記(冒頭のBBC  Newsから引用)のように、実際のところ、確固たる階級社会の構造は否めない。

  私自身、東大阪のコリアンタウンのそばで育ったので、小中学校(地元の公立)の友達は多くが在日韓国人の2世、3世。何とクラスメイトの半数以上が、”日本人とのハーフ又は在日2-3世”だった。
 
 奴隷制とは少し異なるが、1910年の韓国併合から、強制労働のために日本に連れて来られた彼らの祖父母達。私の頃は、人数が多いせいか、差別は全く記憶していないが、(私の)祖父母や父達の時代は根強いものがあったと聞いている。

 当たり前のように、小中学校でその歴史や差別について勉強し、韓国語学校も近くにあり、学校では韓国文化に親しむイベントが目白押しだった。
 暗黒の歴史をちゃんと知った上で、身近な韓国料理や文化を楽しみましょう!、そんな風土だった。

 そんな体験が、”人種のるつぼ”である欧州生活(ドイツ→イギリス)で本当に役立ったのは言うまでもない。

 しかし、日本全体でみると、まだまだ”racism”(人種差別主義)といってもピンとくる人は少ない。

 まずは自分の価値観を、今までの物差しを0にしてみること。
 そして、”empathy (相手の立場を想像して、考えて、共感すること)”を研ぎ澄ませていった先に、新しい世界が広がっているのだと、思う。


▼英国の階級社会について

2020/3/30 【本紹介】子どもたちの階級闘争 (ブレイディみかこ氏)(Lockdown:7th day)

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