2019/11/29 Dance of the people with disabilities (AMICI Dance Theatre Company)

 きっかけは、Adult Learning (自治体の市民講座)の打ち合わせだった。Japanese Decluttering の講座を担当することになったものの、中々集客が芳しくなく、英士をおぶりながら担当者との打ち合わせを終えて帰ろうとした時のこと。Macbeth Center のダンスルームの一室を何気なく覗いた時、目が釘付けになった。何と自由で、何と独創性に富んだダンス。そして、何よりダンサー達の笑顔の素晴らしいこと。

 それが、”AMICI (アミキ)Dance Theatre Company”との出会いだった。障害を持つ方々がダンサーとして活躍するパフォーマンス集団。地元Hammersmith を拠点にグローバルにも活動している。Macbeth CenterのAdult learning にて、幾つかレッスンを教えられていたのだ。彼らのダンスにあまりに感動した私は、思わずレッスン終了まで待って、「英士連れで少し見学させて頂けないでしょうか」とダメ元で尋ねてみた。拙い英語でありったけ、どんな風に感動したか、を伝えて。「何より息子に感じさせたいんです、均一化されていない世界の素晴らしさを。」

 その場にAMICIファウンダーのWalfgang さんがいらっしゃっていて、笑顔ですぐにご快諾頂いた。ドイツ人でいらしたので、カタコトのドイツ語と在住経験が少し役に立った。「何ならlittle one (=英士)とmumも、一緒に参加してもいいよ。」

 その初日のレッスンの感動が忘れられない。障害を持った方々とそのcareer (介助者)さん達、そしてWalfgangさん始め、AMICIの先生達が一体となってつくる、即興ダンス。何より、障害を持った方々が、まだ歩き出したばかりの英士の参加を嬉しくて仕方ない!という歓迎の気持ちがひしひしと伝わってきた。まずは、触れ合うこと。ボディータッチを中心とした動きを通じて感じる、言葉のない世界のぬくもり。

 その後すぐ、英士の参加が進行の迷惑にならず、相乗効果を生む可能性を感じて頂けそうであれば、続けて参加させて頂けますか、とご相談してみた。そこから年内まで2レッスン、ボランティア?(こちらの方が毎回学ばせてばかりなのだが)のような形で英士と共に参加させて頂いている。ちょうど歩き出したばかりの1歳4ヶ月の英士。どこへ行くかわからない彼の動きを尊重しながらも、他のメンバーも各々の独創性の中で組み立ていくパフォーマンス。

 世の中に何がダメ!とかいい!とかの正解など存在せず、”皆違って皆いい!”を圧倒的に突きつけられた瞬間だった。

 障害を持った方々と、赤ちゃん(子ども)は、とても似ていると思う。ピュアで、全く正解を求めようとしてないところ。彼らに接する、AMICIの先生やcareer の方々の対応を見ていると、どんな育児書より参考になる。⚫︎⚫︎⚫︎流の教育法なんかより、より考え、学ぶ、生きた時間。

⚫︎彼ら(=子ども)の可能性をトコトン信じて尊重すること。

⚫︎正解を突きつけないこと。

⚫︎やりたいようにさせること。


 その結果、予想だにしない超クリエイティブなものが生まれる。

 英士も終始笑顔で、ボクこの時間を楽しくて仕方ないよ、と身体で伝えてきた。

 英士がこの宝物のような時間をどこまで覚えているか分からない。でも、何かの形で大人になっていく彼の心に絶対に残る!と信じてやまない。

 英士(ベビー)がクラスにもたらす相乗効果を信じれる限り、続けて参加させて頂きたいと思っている。年明けからも、日本人ベビー&ママのでこぼこコンビをどうぞ宜しくお願いします。

▼AMICI (アミキ)Dance Theatre Company

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