2019/09/03 Tue. 自分らしさ

 久しぶりに松浦弥太郎さんのInstagram を拝見し、気になった著書が。

●「自分らしさ、はいらない くらしと仕事、成功のレッスン」 著・松浦弥太郎

(引用始まり)
 個性を大切にして、自分らしくありたいという思いは「美しい呪縛」みたいなもので、必要以上に人を力ませます。力むことと、一生懸命になることとは違います。肩に力が入った状態で、すてきなことはできません。何もしないうちから「自分らしくやろう」と思った時点で不自然になり、結局、なにもできなくなってしまいます。

自意識を捨てて、精一杯やったとき、他人が「あなたらしい」と言ってくれるもの。それが本当の自分らしさだと思うのです。

「自分らしさ」は自分が歩む中であらわれてきます。過去や経験にとらわれずに歩む中で。
(引用終わり)

 心からなるほどな、と思った。
サイトタイトル、Make Your Own Style にもあるように、欧州に来て1番インスパイアされたのが、自分らしさの美しさ。

 彼はそれを「美しい呪縛」と言い切る。確かに意識しすぎると、それは諸刃の刃。自分らしさに囚われるあまり、力んで、がむしゃらに進めなくなる。

  でも、欧州生活5年目を迎える今、それは日本にいるからこそ感じることなんだろうな、と思う。

 日本で言われる形骸的、コマーシャル的ないわば、ファッションアイコンのような自分らしさ。(少し前に、流行った”サステナブル”や”エコスタイル”などと同じ、)

 欧州のMy Styleを持っている人達は、もっとドッシリしていて、ただただそこにある、元々持っていた、という感じ。みんな自分が、自分らしいかどうかなんてあまり意識していない。

 無理のない自分軸の判断を積み重ねてきた結果、今に至る、という感じ。
 
 日本で食べるイタリア料理と、本場イタリアのそれの違い、のような。

 ヨーロピアン達は、ナチュラルにそれが出来ているようにみえるけれど、努力に裏打ちされた迫力、悩みながらも自分軸を貫いてきたその先に、自分らしさは、あるのかもしれない。

 


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